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招き猫の右手と左手の違いとは?意味と選び方を出典つきで解説

公開: 2026年7月18日|最終更新: 2026年9月5日|執筆: 招き猫占い編集部

招き猫の右手と左手について、もっとも広く紹介されているのは「右手=金運/左手=人・お客さま」という組み合わせです。これは招き猫の博物館である招き猫ミュージアム(愛知県瀬戸市)の解説で確認できます 出典あり

ところが、寺社の公式解説まで当たると説明は一致しません。大阪の住吉大社 楠珺社は右手を「商売発達」「お金招き」と説明する一方 出典あり、東京の豪徳寺は同じ右手を「人を招いて『縁』をもたらす」猫と説明し、小判すら持たせていません 出典あり。つまり「右手=お金」は、どこでも通用する決まりではないのです。

だからこのページは、「どちらが正解か」ではなく「どの出典に沿って選ぶか」という形でお伝えします。3つの公式解説が実際に何と書いているかをそのまま並べ、当編集部が出典を確認できなかった説は別の章にまとめました。招き猫にまつわるほかの言い伝えは猫スピリチュアル辞典でも紹介しています。

この記事の書き分けについて

意味やご利益に触れる箇所には、次の2つのラベルのどちらかを付けています。

  • 出典あり …… 下記3組織の公式サイトに記述を確認できたもの。
  • 出典未確認 …… 広く紹介されているものの、当編集部が調べた範囲では出典を確認できなかったもの。

確認した出典は招き猫ミュージアム(博物館)/住吉大社 楠珺社(神社)/大谿山 豪徳寺(寺院)の3組織で、確認日はいずれも2026年9月5日です。出典どうしで説明が割れている場合は、どれかに統一せず、割れたまま併記します。

この記事の根拠は出典つきのデータ(CSV / JSON・CC BY 4.0)として公開しています。書き方の方針はコンテンツ制作ポリシーをご覧ください。

目次

    3つの出典は、右手と左手をどう説明しているか

    まず、当編集部が確認した3つの公式解説を、そのまま並べます。表の各行の内容はすべて、それぞれの公式サイトに記述があります。

    出典右手を挙げた猫左手を挙げた猫
    招き猫ミュージアム(博物館)
    出典あり
    「かね」を招く(金運)「ひと」=お客さまを招く
    住吉大社 楠珺社(神社)
    出典あり
    商売発達・お金招き家内安全・人招き
    大谿山 豪徳寺(寺院)
    出典あり
    人を招いて「縁」をもたらす(小判は持たない)記述なし

    参照した公式サイト(すべて2026年9月5日確認)

    3つを見比べて分かること

    右手を「お金」と説明しているのは、招き猫ミュージアムと住吉大社 楠珺社の2つです。豪徳寺は、同じ右手を「縁」と説明しています。手の向きは同じなのに、招くものがお金なのか人とのご縁なのかが、出典によって入れ替わっているわけです。

    一方で左手は、招き猫ミュージアムが「ひと」、住吉大社 楠珺社が「家内安全」「人招き」と、どちらも人に関わる説明で一致しています。ただし豪徳寺には左手についての言及がありません。記述が無いことも、この記事ではそのまま書きます。

    出典が割れていること自体は、矛盾ではないと当編集部は考えています。招き猫は特定の宗派や教義に属する信仰の対象ではなく、各地の寺社・産地・商家のなかでそれぞれに育った縁起物だからです。同じ形の猫に、土地ごとに違う願いが重ねられてきた——その痕跡が、右手の意味の食い違いとして残っているという見方です。

    右手を挙げた招き猫の意味

    招き猫ミュージアム——右手は「かね」

    招き猫ミュージアムは、右手を挙げた猫について「かね」、つまり金運を招くと説明しています 出典あり。「招き猫の右手=お金」というイメージの、もっとも確かな足場がここです。

    なお「江戸時代の商家では、右手の招き猫を帳場や金庫の近くに飾って金運上昇を願う習慣があった」という説明を目にすることがありますが、当編集部は出典を確認できていません 出典未確認。ここでは伝聞として紹介するにとどめます。

    住吉大社 楠珺社——右手は「商売発達」「お金招き」

    大阪の住吉大社 楠珺社で毎月授けられる「招福猫(しょうふくねこ)」について、公式サイトは右手挙げを「商売発達」「お金招き」と明記しています 出典あり。招き猫ミュージアムの「かね」とは言葉こそ違いますが、お金・商売の方向を指す点では重なります。

    豪徳寺——右手は「人を招いて『縁』をもたらす」

    ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。東京・世田谷の大谿山 豪徳寺の招福猫児(まねきねこ)は右手をあげており、人を招いて「縁」をもたらすとお寺自身が説明しています 出典あり。右手なのに、金銭ではなく人とのご縁なのです。

    さらに豪徳寺の招福猫児は小判を持ちません 出典あり。公式サイトによれば、これは縁を生かせるかどうかは本人次第であり、報恩感謝の気持ちがあれば自然と福が訪れる、という教えによるものです。「右手=お金」だけを知って豪徳寺を訪ねると、小判のない猫の列に戸惑うかもしれません。持たせていないことに理由があります。

    豪徳寺の招福猫児の由緒——井伊直孝と雷雨

    豪徳寺の公式サイトは、招福猫児の由緒も伝えています 出典あり。鷹狩りの帰り、門前の猫に手招きされて立ち寄った殿様が、直後の雷雨を避けられた。その殿様が彦根藩主・井伊直孝で、豪徳寺は直孝の支援によって寛永10年(1633年)に再興されました。以後、福を招いたこの猫を「招福猫児」と呼び、招福殿を建ててお祀りしている、という流れです。

    左手を挙げた招き猫の意味

    左手については、2つの出典が近い説明をしています。

    お客さまを招くのか、家の中の安全を願うのかという幅はありますが、どちらも「人」に関わる願いという点では揃っています。右手ほど説明が割れていないのが左手の特徴です。

    ただし豪徳寺の公式サイトには、左手についての記述がありません。豪徳寺の招福猫児は右手を挙げた姿で説明されており、左手の猫にどんな意味があるかは書かれていない、というのが確認できた事実です。ここを「他と同じく人を招くのだろう」と埋めてしまわないのが、このサイトの方針です。

    なお「左手はもともと商店の入り口に置かれ、道行く人を招き入れる『客招き』の役割だった」という起源の説明も広く見かけますが、当編集部は出典を確認できていません 出典未確認。手の意味とあわせて招き猫の色の意味も見ておくと、選ぶときの手がかりが増えます。

    住吉大社 楠珺社の「初辰まいり」——月替わりで左手と右手を集める

    住吉大社 楠珺社には、右手と左手をどちらも集めていくお参りの形があります。「初辰まいり(はつたつまいり)」です。公式サイトの説明はこうです 出典あり

    これを続けると、小猫は次のように育っていきます。

    年数集まるもの意味・次の段階
    4年(48か月)小猫48体始終発達(しじゅうはったつ)」して、中猫1体と交換 出典あり
    12年中猫2体+小猫48体大猫1体になる 出典あり
    24年左右の大猫が揃う大願成就 出典あり

    「4年で48体」が「始終発達」という語呂になっているところが、この参り方の芯です。左右どちらかを選ぶのではなく、24年かけて左右を揃えていく——右手と左手を対立させずに扱う形が、公式の解説として実在しているわけです。「右手か左手か」で迷っている人にとって、これは有力な第三の答えになります。

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    両手を上げた「両手招き」はアリ?

    両手を挙げた猫についても、招き猫ミュージアムに記述があります。両手挙げは「かね」も「ひと」も招く。ただし同時に、「お手上げポーズ」として敬遠する向きもあると紹介されています 出典あり。つまり「福を両方招く」と「お手上げに見える」の両方が、同じ出典のなかに並んでいます。

    一方、「両手はあぶはち取らずになる」という言い回しも広く出回っていますが、当編集部は出典を確認できていません 出典未確認。避けるべき理由として持ち出されがちな言葉なので、根拠の有無は分けて見ておいたほうが安全です。

    「お手上げに見えるのが気になる」という場合は、右手と左手を1体ずつ並べて飾るという形もあります。前の章で見たとおり、住吉大社 楠珺社の初辰まいりは左右を揃えていく参り方なので、この形には公式解説の裏づけのある先例があることになります(初辰まいりの章)。

    手の高さ(手長・手短)の意味

    手の左右だけでなく、手を挙げる高さにも意味があります。これは招き猫ミュージアムが説明しています 出典あり

    呼び方招くとされる福
    手長(てなが)手が耳より高い大きな福・遠くの福 出典あり
    手短(てみじか)手が耳より低い小さな福・身近な福 出典あり

    出典は招き猫ミュージアム(公式サイト/2026年9月5日確認)です。遠方からの縁や大きな願いなら手長、日々の暮らしに近い願いなら手短、という見当の付け方ができます。選んだ一体を置く場所は招き猫の置き場所もあわせてご覧ください。

    持ち物でも説明は分かれる(小判・鯛・打出の小槌)

    説明が分かれるのは手だけではありません。持ち物でも同じことが起きています。

    「招き猫といえば小判」という像は、産地でつくられてきた形の一つを見ているのであって、すべての招き猫に当てはまる決まりではない、ということになります。

    目的別の選び方——どの出典に沿って選ぶか

    ここまでのとおり、「右手=お金」と決まっているわけではありません。ですから選び方も、自分が納得できる出典に沿って選ぶという形で整理します。下の表の「その説明の出典」の列を見て、しっくりくる説明を選んでください。

    願いごとその説明の出典置き場所の目安
    お金・商売の繁盛右手招き猫ミュージアム(かね)/住吉大社 楠珺社(商売発達・お金招き) 出典ありレジ、帳場、財布の近く
    お客さま・家の中の安心左手招き猫ミュージアム(ひと)/住吉大社 楠珺社(家内安全・人招き) 出典あり玄関、お店の入り口
    人との「縁」そのもの右手豪徳寺(人を招いて縁をもたらす・小判は持たない) 出典あり毎日目に入る場所
    どちらも願いたい右手と左手を1体ずつ住吉大社 楠珺社の初辰まいりが左右を揃える形 出典あり並べて飾る
    大きな福/身近な福手長/手短招き猫ミュージアム(手長・手短) 出典あり願いの遠近で選ぶ

    置き場所はどれも目安で、当編集部が効果を保証するものではありません。飾る場所の考え方は招き猫の置き場所、色で選ぶ場合は招き猫の色の意味にまとめています。表の元になった記述は出典つきのデータ(CSV / JSON)としても公開しています。

    🐈 守り猫からのひとこと(金福/金運)
    「右手を挙げるか、左手を挙げるか。じつはね、右手が何を招くのかも、お寺や神社によって言うことが違うんだ。金運だっていうところもあれば、ご縁だっていうところもある。だから正解を探すより、『この説明が好きだ』と思えるほうを選べばいい。今日は財布の中を、ちょっとだけ整えてごらん。」

    出典を確認できなかった説

    招き猫について広く紹介されていながら、当編集部が2026年9月5日に上記3組織(招き猫ミュージアム/住吉大社 楠珺社/豪徳寺)の公式サイトを確認した範囲では、該当する記述を見つけられなかった説をまとめます。消さずに残すのは、読者が他所で目にしたときに突き合わせられるようにするためです。

    出典が確認できないことは、「間違い」という意味ではありません。当編集部が調べた3組織の公式サイトに書かれていなかった、というだけです。地域の言い伝えや、別の資料に記録が残っている可能性は十分にあります。

    出典が見つかり次第、このページと出典つきのデータセットの両方に追記します。心当たりのある資料をご存じの方は、お問い合わせフォームから教えていただけると助かります。

    招き猫の右手と左手に関するよくある質問

    招き猫の右手と左手、逆に持っていたら効果はない?

    効果があるかないかは当編集部で確かめられないため、断定はできません。ただ、手の意味そのものが出典によって違います。招き猫ミュージアムは右手を「かね」を招く猫と説明し、豪徳寺は同じ右手を、人を招いて縁をもたらす猫と説明しています。どの出典に照らすかで意味が変わる以上、手が逆だから間違いということにはなりません。手元の一体を、自分が納得できる意味で飾って大丈夫です。

    招き猫はオスとメスで意味が違うの? 出典未確認

    当編集部が2026年9月5日に確認した3つの公式解説(招き猫ミュージアム、住吉大社 楠珺社、豪徳寺)には、招き猫の性別についての記述はありませんでした。三毛猫タイプはメス由来、単色タイプはオス由来という説明を目にすることはありますが、出典を確認できていません。手の左右のように出典で裏づけられた区別ではない、というのが現時点の当編集部の整理です。

    右手と左手、初めて買うならどちらがいい?

    どの出典に沿うかで答えが変わります。お金にまつわる願いを軸にするなら、右手を「かね」と説明する招き猫ミュージアムや、右手を「商売発達」「お金招き」と説明する住吉大社 楠珺社が目安になります。人とのご縁を軸にするなら、左手を「ひと」「家内安全」「人招き」と説明する同じ2つが目安です。住吉大社 楠珺社の初辰まいりのように左右を揃えていく形もあるため、どちらか一方に決めきれないなら1体ずつ迎えるのも自然な選び方です。

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